初めての1級山岳に挑戦 - 後編

前編に続いて後編です。

脚、売り切れました。

あれ…

今まで身体全体に力が入らないという事はあったのですが、脚が痺れて力を入れると攣りそうになる、というのは初めてです。

そうか、これが「脚が売り切れる」って状態か…

1級山岳の効果はバツグンだ! に加えて、今回は本宮山に行くまでの平地区間でも心拍が170を越すような走り方をしていたので、それもまずかったのだと思います。

普段はガーミンの設定で「心拍数が高くなりすぎたらアラームを鳴らす」ようにしていたのですが、山区間ではずっとピーピーなるので設定をOFFにしたのがまずかったようです。

平地区間が妙に調子よく高い速度域で走るれるなぁと思っていたら、普段より心拍数が20以上高い状態で走行していただけでした。

さて、このままだと完走できない可能性もあるので、ショートカットなりUターンなりを検討してみますが。

…もう半分まで来ていました。

Uターンすると本宮山を再度登る必要がある、先に進めば峠を2本超える必要がある。

うーん、よし先に進もう。この後はしばらくがダウンヒルがメインだし回復走に努めれば多少は回復するだろう。きっと。

意を決して先に進みます。

回復走&強制冷却

標高が700m程度あるとこの時期でも結構涼しいです。

汗だくの身体でのダウンヒルは体感気温がやばそうなので、念のためにもってきていたモンベルのウインドバイカーを着込みます。

ウインドバイカーを着込んでダウンヒルを始めた瞬間、太ももは寒さで痛みを感じるほど。持ってきておいて良かった。

ダウンヒルも終わりかけの頃、「鳴」 「沢」 「苑」と看板が見えました。

なんだろうと思いつつも通過。

調べてみると鳴沢の滝が近くにあって、観光用のお食事処のようですね。とは言ってもすでに閉店しているようですが…

鳴沢の滝は今度ツーリングがてらでも涼みに行きたいものです。

回復走に努めた結果、どうにか脚の痺れはとれて普通にペダルを回す分にはそんなにツラくない状態にまでは復活できました。

うん、先を進むを選んで正解だった感。

3級山岳 鳳来寺道から愛郷地区へ(標高差219m、距離差2,327m、平均斜度9.4%)

さて、ダウンヒルも終わり次の3級山岳が見えてきました…

そういえばルートラボでもぴょこんっと綺麗な三角形が立っていた事を思い出します。これ、よく見たら斜度がやばそうだ…

ご覧ください。坂です。

わー、ガードレール高ーい。

最近は結構走りこんでいた事もあって「早く走るためのダンシング」と「休むためのダンシング」は使っていましたが、「登るためのダンシング」が必要になったのは久々です。

もうツラくてツラくてニヤニヤしながらダンシングします。

本日の爆笑ポイント。

頂上まであと100mぐらいの場所、見上げた瞬間声をあげて笑い出してしまいました。

「もう脚は閉店ガラガラ完売御礼ちゆーとろうガー!!」

最後の気力を振り絞ってダンシング。

頂上では小さい羽虫とハチさんがブンブンと顔の周りを飛び回って熱烈に祝福してくれます。ヒィ。

3級山岳 435号線(標高差298m、距離差14,648m、平均斜度2%)

さ、ラストの3級山岳は15kmで300m登るだけのまったりコースです。これを山岳と言っていいのか?いいんです。「3級山岳」という言葉を使いたいので。


SUN/星野 源(Cover)

お供のBGMはGoose houseがカバーをしている「SUN / 星野 源」です。お供のBGMというかエンドレスでひたすら歌いながら登ります。そろそろボトルの水が尽きそうなので歌でも歌ってないとやってられません。

渓谷は雰囲気がいいですよね。心が洗われます。喉の渇きは潤いません。こんだけ綺麗ならこのまま飲めるか…(煮沸しないとダメです)

あ!!! 川に降りられる!!! 生水を飲むかはともかく、顔だけでも汗を洗い流したい!!!

喜び勇んで階段を降りますが、水面までは1m程距離が……

「聞きなさい牛よ。生水はダメですよ。諦めて先に進みなさい…」

神様のお告げが聞こえた気がしたので、先に進む事にします。

やぁ

素敵な御仁が道端で手招きをしておりましたので、Uターンしてご挨拶。オッスオッス。

オアシス発見

つくで手作り村で最後の補給をしてから40km、やっと自販機がありました!

炭酸飲料を一気飲みし、2本のボトルに水を補給します。

ボトルは2本ともほとんど空の状態だったので本当に助かりました。

今日は涼しい位の天気だったのでどうにか持ちましたが、かんかん照りだったらボトルの水はもってなかったでしょう。

さぁ、帰ろう。

時刻も夕暮れに近づいた頃、最後のダウンヒル区間に入ります。

かなりくねくねしてるのと路面の居眠り防止用の段差の振動でハンドルから手が離れそうになり、なかなか緊張感が必要なダウンヒルでした。

最後の方はもう手が痺れかけてますが、どうにか無事下りきる事ができました。

うーん、綺麗な夕暮れ。これを見れただけでも今日に走りに来た甲斐があります。

結構辛い区間もありましたが、なかなか楽しいゆるポタでした。

走行結果

高度上昇が1,676m。今まで1日で1,000m程度しか行った事がないので嬉しいです。

このコースをもうちょっと楽に走れるようになったら次は2,000mアップのコースにチャレンジしたいですね。


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