モバイルバッテリーだけで何日RX100M7と撮影旅行ができるのかを計算してみた

旅行の時に本当にモバイルバッテリーだけで足りるのかと不安になることありませんか?
モバイルバッテリーだけでなく普通の充電器も持って行ってしまい、結局一回もモバイルバッテリーを使うことがなかったという経験ばかりしている牛です。

流石にモバイルバッテリーが勿体ないので、どの容量のモバイルバッテリーなら何日の旅行に耐えられるのかを計算してみました。

計算してみた結果

Anker PowerCore 10000 で充分なケース

私によくあるケースとして、カメラ趣味でない友人と1泊2日の旅行です。
このケースはPowerCore 10000で充分です。(撮影ばかりしてると友達を辞められるので…)
1回iPhone11を満充電しても、追加で動画を1.5時間もしくは写真を300枚近く撮影できます。

モバイルバッテリーのみという主旨からは外れますが、毎晩必ず充電器に接続出来るという状況であれば動画を3時間、写真を600枚近く追加で撮影できるPowerCore 10000 で運用するのが重量的にもお値段的にもコストパフォーマンスが良いのではないでしょうか。

Anker PowerCore+ 26800が必要なケース

キャンプなどテント泊の時にはPowerCore+ 26800ですね。
2泊3日でも2回のiPhone11満充電、追加で5時間の動画撮影もしくは1,000枚近くの写真撮影が出来ます。


計算してみる

次から、色々と調べたり計算してみた結果を載せます。 間違っている可能性がありますので参考程度にみてもらえれば助かります。

対象のモバイルバッテリーたち

私が持っているモバイルバッテリーは以下三種類です。それぞれについて計算をしてみました。

モバイルバッテリーが実際に充電に使える電力量[Wh]を計算する

モバイルバッテリーには 10,000[mAh] って感じで容量が書かれてますよね。例えばiPhone11のバッテリー容量が 3,110[mAh] なら3回は満充電できる!って思いますよね。でも実際にやってみるとそんなことはありませんでした。

大容量モバイルバッテリーの実態「iPhoneに○回フル充電」できるハズなのに半分..本当の充電容量の計算方法

上記記事にあるように、変換ロスが発生するから6割程度の容量で考えないといけないそうです。

実際の充電に使える電力量[Wh]を計算してみましょう。

それぞれ、放電容量[mAh]に内部電池の電圧3.7[V]を掛けて電力量[mWh]を計算します。ですが、実際に充電に使える電力量[mWh]は60%程度となるので0.6掛けをします。その結果が充電可能電力量となります。

名称 放電容量[mAh] 電圧[V] 電力量[mWh] 変換ロス 充電可能電力量[mWh] 充電可能電力量[Wh]
PowerCore 5000 5,000 3.7 18,500 0.6 11,100 11.1
PowerCore 10000 10,000 3.7 37,000 0.6 22,200 22.2
PowerCore+ 26800 26,800 3.7 99,160 0.6 59,496 59.5

各モバイルバッテリーで何日撮影旅行ができるかを計算する

以下の条件をモデルケースとして計算していきます。

条件

  • 充電環境はモバイルバッテリーのみ
  • 日帰り時はiPhone11の充電は行わない
  • 毎晩必ずiPhone11を満充電する
  • 残りをRX100M7の充電・給電のみに使う

計算に使う各種情報

それぞれの機器で消費される電力量[Wh]は以下です。 表中の実動画撮影とは撮影、ズーム、撮影スタンバイ、電源ON/OFFを繰り返したときの撮影時間の目安。のことです。(RX100M7 Specより)

対象 電力量[Wh]
iPhone11満充電 11.5
RX100バッテリー満充電 4.5
1時間の実動画撮影 6.72

撮影枚数はWhで合わせるとわかりにくいので、満充電のRX100バッテリーで何枚撮影できるかで表にしました。

対象 撮影枚数[枚]
撮影枚数/バッテリー 120

細かい計算式はおいておきますが、調べたり試算した結果が上記の表となります。

各モバイルバッテリーにおける追加可能撮影枚数・時間の計算結果

それぞれのモバイルバッテリーを持って旅行した場合、旅行日数の行の実動画撮影[分]撮影枚数[枚]が、追加で撮影できる時間もしくは枚数となります。

例えば、PowerCore+26800を持って5泊6日の旅行に出かけた場合は、RX100M7への充電はほぼ出来ません。逆に日帰りの場合ですと、追加で531分の動画もしくは1,587枚の写真を撮影することが出来る、という見方です。

Anker PowerCore 5000

旅行日数 iPhone11
充電回数[回]
iPhone11
充電可能量[%]
RX100バッテリー
充電回数[回]
実動画撮影[分] 撮影枚数[枚]
日帰り 0 - 2.5 99 296
1泊2日 1 96.52% - - -

Anker PowerCore 10000

旅行日数 iPhone11
充電回数[回]
iPhone11
充電可能量[%]
RX100バッテリー
充電回数[回]
実動画撮影[分] 撮影枚数[枚]
日帰り 0 - 4.9 198 592
1泊2日 1 100.00% 2.4 96 285
2泊3日 2 96.52% - - -

Anker PowerCore+ 26800

旅行日数 iPhone11
充電回数[回]
iPhone11
充電可能量[%]
RX100バッテリー
充電回数[回]
実動画撮影[分] 撮影枚数[枚]
日帰り 0 - 13.2 531 1,587
1泊2日 1 100.00% 10.7 429 1,280
2泊3日 2 100.00% 8.1 326 973
3泊4日 3 100.00% 5.6 223 667
4泊5日 4 100.00% 3.0 121 360
5泊6日 5 100.00% 0.4 18 53
6泊7日 6 86.23% - - -

となりました。

日帰りならAnker PowerCore 5000もアリかなとは思いますが、形状的にPowerCore 10000の方が持ち運び安いので、私は10000を使いますね。


余談ですがPowerCore 5000はロードバイクのハンドルに括りつけてサイコンやライトの充電に使ってます。写真上、見た目が変なのはペットボトルの蓋をつけたり、保護シールを貼ったりして簡易防滴仕様にしているからです。

これで途中で雨が降ってきてもハンドルから外す必要がない(はず)というわけです。